写真・図版
2025年2月4日、大統領令に署名する際、記者団に話しかけるトランプ米大統領=AP

 トランプ米大統領は4日、米国が国連人権理事会から再び脱退し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出停止を継続することを決めた。いずれもトランプ政権が「反イスラエル」と批判してきた機関で、ネタニヤフ首相の訪米に合わせて親イスラエルの姿勢を強調した。

  • 米国のガザ統治を表明 「ガザ全住民を域外に移住」トランプ氏が提案

 トランプ氏は4日のネタニヤフ氏との共同記者会見で「米国は反ユダヤ主義の国連人権理事会から脱退し、(イスラム組織)ハマスに金を送り込んでいる非人道的組織UNRWAへの支援も全て止めた」と主張した。

 国際機関を舞台にした人権外交を軽視するトランプ政権の姿勢には、「中国などの存在感を高めるだけ」との批判的な見方も根強い。AP通信によると、トランプ氏が4日に署名した大統領令は、第1次政権で離脱した国連教育科学文化機関(ユネスコ)への関与の見直しなども命じている。

 世界の人権状況を監視する国…

共有